映画俳優として知られるポール・ニューマンですが、自動車レースにも多大な情熱を注いでいました。
これはル・マン24で2位に輝いているほどです。
レーサーとしてのポール・ニューマン
ジェームズ・ハーデン、スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、ジーン・ハックマンなど数多くの俳優出身のドライバーがいますが、ポール・ニューマンは最高峰に立つであろう存在だといえます。
レースデビュー当初こそ酷評されますが、辛抱強くレースに打ち込続け、やがて勝ち星を挙げられるほど成長を見せました。
そして、スティーブ・マックイーンが参戦を希望していましたが、果たせなかったル・マン24参戦。
1979年のル・マン24でポルシェ935をレーシングマシンとして参加したところ、総合2位、クラス優勝を果たしました。
アクシデント続きだったル・マン24
このレースでは本命であったワークスチームが、タイヤの問題やメカニカルトラブル、アクシデントなどで、優勝戦線から脱落するかリタイアしたレースでした。
そのようなレースでしたがドラマはレース最後の2時間に起こります。夜になると土砂降りの大雨となり、トップであったドンとビルのウィッティントン兄弟の車にエンジン系統の問題が発生したのです。
エンジンの修理によって停まってしまったトップを追いかけることになります。
14周遅れでしたが、ポール・ニューマン率いるチームがル・マン24で逆転優勝するのではないかと思われました。
そこから着々と差を縮め5周差まで詰め寄ります。何と、ルーティーンのピットインで事件が起こりました。フロントタイヤを交換しようとしたところ、作業中にナットが噛んでしまうアクシデントが。
そこで、作業時間に23分もかかってしまうのでした。
一方、トップチームは雨の中、1時間以上エンジンの修理を行い、ようやくピットインへ。ドライバーをバトンタッチします。
最終的に3周差まで縮めますが、追い上げもここまで。トップであったドンとビルのウィッティントン兄弟が優勝するのでした。
パパラッチに嫌気が差し最後のル・マン24に
総合2位という快挙に輝いたポール・ニューマンでしたが、すでにハリウッドを代表する俳優の一人であった彼に多くのパパラッチがレース中であってもしつこくつきまとってくるのでした。
それに嫌気が差したポール・ニューマンは以降、二度とル・マン24に姿を見せることはなかったとそうです。