ルマン24最多優勝を誇るポルシェ
1951年にルマン24に参戦したポルシェ。1948年にレーシングチームを創設したばかりで、試作車であった356Lを2台エントリーするものの、1台はレース前のトライアルの事故で失うことになります。
残り1台でのレースとなりますが、751~1000ccのクラスで優勝。総合成績でも20位に入り健闘しました。
そこから小排気量クラスで毎年優勝するほどの実力を身につけていきます。総合でも上位入賞するようになりますが、優勝には手が届きません。
そして1969年のルマン24では1台が1周目でクラッシュしドライバーは死亡、残りの2台も時間内を走り切ることができませんでした。
フォードGT40が優勝しますが、2位に入ったのはポルシェでした。フォードとの差は130mだったことから、マシンの信頼性を高めることで勝利をつかめると確信します。
翌年の1970年にポルシェ917によって初の総合優勝を果たすと、1971年も連覇を果たしますが、ルマン24への興味が無くなっていくのを恐れた主催者側がレギュレーションを変更。ポルシェ917は参加できなくなります。
それから5年後の1976年にポルシェはターボエンジンを搭載したにより優勝。1977年、1979年にも優勝を果たします。
1980年はポルシェの独壇場です。1981年から1987年まで7連覇を果たします。
1996~1998年、2015~2017年に3連覇を達成しますが、宣伝効果に見合わないコスト高騰により、2017年に撤退することに。
2023年に復帰
ポルシェは新規定の「LDMh」に基づいたマシンを開発し、ルマン24に復帰することを発表しました。
「LDMh」はルマン24を含むFIA世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両シリーズのトップカテゴリーに参加するための規定です。
この規定によりマシン開発のコストを抑えられたことで、ルマン24を含む耐久レース参戦にメリットが見いだせたのでしょう。