元WGPライダーで、現在は下半身不随ながらカーレースで活動を行いパリダカにも挑戦した青木拓磨選手。
8月21~22日に行われるルマン24参戦を控えています。
チームはフランス人のフレディック・ソーセ氏がオーナーとして率いるアソシエーション・SRT41です。ルマン24の特別枠ガレージ56からの参戦となります。
青木拓磨選手と同じく2004年のバイク事故により下半身不随を抱えるナイジェル・ベイリー選手、健常者のピエール・サンシネナ選手という3人の構成です。
フレディック・ソーセ氏は以前の記事にも取り上げた四肢を切断しながらもルマン24を完走しました。
今回はチームを率いる形で参加しています。SRT41のチームキャラクターは3本足のヤモリで、足がなくなってもはいつくばってでも進むという意味です。
搭乗するマシン
LMP2マシンであるSRT41「オレカ07・ギブソン」は、下肢を使わずに運転できる手動装置を装備したマシンです。
アクセル、シフトアップ、クラッチはステアリング裏のパドルを使用します。ブレーキとシフトダウンはドライバーの右側に設けられたレバーで行う仕様です。
健常者のピエール・サンシネナ選手も問題なく操作できるように、スイッチで切り替えられるようになっています。
もともとは2020年に参戦する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりテスト走行ができなくなり、見合わせとなっていました。
ヨーロピアン・ルマン・シリーズにスポット参戦
ルマン24へ参戦するに当たり、準備としてヨーロピアン・ルマン・シリーズ序盤戦にスポット参戦します。
スペインのカタロニア・サーキットで行われた開幕戦ではレースを完走。
続いて参戦した第3戦のル・カステレでは総合25位(全41台)で完走を果たしました。
青木選手は「無事に完走できてよかった。あとはル・マンでのテスト、そして本戦を迎えるのみ、です」とコメントしています。
あとはルマン24の本戦を控えるのみです。無事完走を期待しています。