2022年6月11にから6月12日にかけて行われた、WEC世界耐久選手権の2022年シーズン第3戦/第90回ル・マン24時間レースの決勝がフランスのサルト・サーキットで行われました。
TOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が総合優勝、2位にも同じくTOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッドが入り、ル・マン5連覇をワンツーフィニッシュで達成しています。
2022年のル・マン24には62台のマシンが走りました。
最高峰のハイパーカークラスが全5台、最多台数を誇るLMP2クラスへエントリーした全27台、LMGTEプロが全7台、LMGTEアマが全23台の構成となっています。
ハイパーカークラスは2021年シーズンよりスタートしたWECの新しいトップカテゴリーです。
トヨタが首位を競い合う
レース中盤までトヨタの2台に大きなトラブルやアクシデントはなく、接戦のトップ争いを繰り広げていました。
しかし、16時間経過を前に、首位を走行していてた7号車にフロントモーター関連の電装系トラブルが発生。コース上とピットでマシンを停め、システムを再起動したことでタイムロスが生じます。
8号車が首位に立つと、レース後半はこのままリードを保ち、1周以内の差で7号車が追う展開に。終盤もリードは変わらず、8号車が優勝を飾りました。
2021年大会に優勝した3人(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が運転するトヨタ7号車は2位でフィニッシュ。
総合3位にはグリッケンハウス・レーシングの709号車グリッケンハウス007LMH(ライアン・ブリスコー/フランク・マイルー/リチャード・ウエストブルック)が入りました。
終盤の展開
首位と2番手は同一周回で走行を続ける接戦のレースでした。両者とも確実なピット作業でコースへ送り返します。残り1時間半の段階で2台のギャップは2分10秒ほど。
最後の1時間に入り残り26分で8号車が最後のピットに。続いて7号車もピットで燃料補給を済ませます。
最終ピット作業を終えたクルーが健闘を称えあうなか、8号車がトップチェッカーを受け、トヨタのピットは歓喜に包まれました。
他のクラスの順位
LMP2クラスでは、JOTAの38号車が優勝。フェラーリ、ポルシェ、シボレーによるバトルが繰り広げられたLMGTEプロクラスではポルシェがクラス優勝を遂げました。
LMGTEアマクラスはTFスポーツが制しています。